今週の初めに安倍総理が発表した「雇用調整助成金の特例実施」については皆様ニュースなのでお聞きになられていると思います。これがどんな助成金なのか?については別の機会にふれていきますが、今回はそもそも助成金と補助金とは?についてお伝えさせて頂きます。
さて、助成金と補助金、どちらも事業支援の為に支給されるものですが、どのように違うのでしょうか?「呼び方がだけが違うのでは?」と思われている方もいらっしゃると思いますが、厳密にはそうではありません。違いを知ることで、皆様のお役に立てば幸いに存じます。後になって困らないようにするためにも、きちんと理解しておいてくださいね。
一番大きな違いは、一定の条件を満たせば、原則受給できるのが助成金。審査が厳しく必ずしも受給できないのが補助金です。厚生労働省の助成金は雇用の安定が目的であるため、新規雇用など施策を行った時点である程度の目的は達成されたといえます。しかし経済産業省の補助金の場合、公益となる事業を行う企業は多ければいいというわけではありません。そのため選考を行い、条件にふさわしい企業を選ぶ、という方式がとられています。
その他の違いは下記図にまとめてみました。
助成金と補助金の受給のタイミングは、どちらも企業や申請者が支払った後となります。雇用のための賃金支払い前や設備購入前に受給金を充てるということはできません。 あくまでも自己資金で先に支払った後に、助成金や補助金が支給されるため事前に支払い(立替)が発生します。また申請してすぐに支給されるわけではなく、数か月後に支払われるということが殆どです。この点はご注意ください。
助成金と補助金は国から交付される返済不要の資金で、会社の資金繰りの助けになるはずです。どちらも(特に補助金は)様々な種類があり、条件にあっていれば交付されるチャンスがあります。経営に必要な助成金・補助金を探して有効に利用いたしましょう。
助成金・補助金をご検討されているお客様はどのようなご質問でもお受けいたしますので、お問い合わせフォームでご連絡ください。一両日中にお返事いたします。